もものけつ姫の兜町でこぴっと勝つ

昨日は夫と、長い間ファミレスに居ました。
夫は簿記の勉強、私は読書、という具合に。

お店を出る頃には２２時をまわっており、最終回のリッチプーマンも見逃してしまい、
帰ったら夫のお弁当も用意しないといけないな、などと考えていると、
ふと、地面が濡れている事に気が付きました。
どうやら店内にいる間に、雨が降り出し、そして止んだようです。

私は雨があまり好きではありません。
と言うより、一般的に雨を好む人は少ないでしょうね。
傘は邪魔で荷物になるし、どんなに気を使って差していても、裾や肩は濡れるし・・・。

だけど、最近、雨も捨てたもんじゃないな、なんて思ったりもします。

最近知ったのですが、普段何気なく耳にしているけれど、
意識して聞いていない、だけど実は無いと不自然な音、
例えば、雨の音や、小鳥のさえずり、風の音など、
そのような音の事を、基調音、というそうです。

東京に来てから、ほとんど雨が降らないのですが、
たまに降ると、いろんな事が思い出せるんです。
雨の日に過ごした幸せな日の事だったり、
あるいはちょっと切ない思い出だったり・・・
晴れの日では引き出せない想いが基調音と共に・・・。

だから、たまに雨を欲している自分がいたりします。

そして、このような気持ちになれる思い出があるというのは、
幸せな事だなぁ、と感じるわけです。

幸せを感じる心が乏しい人が増えている昨今、
私は雨の音でその心が養われ、
また、毎日違う空の色だったり、
季節の変わり目の空気の匂いだったり、
普段見落としがちな何気ない事に気付ける感受性を養いそして糧にして
日々過ごしていけたら、本当に幸せだなー、としみじみ思うのです。

何だか物思いにふけっちゃいましたが、そろそろ出掛けなくては！！
と、一歩外へ出ると、ポツリポツリと雨の音が。


・・・なんだか急に出掛けるのが億劫になり
「糞が！！」と悪態をつき、
乱暴に傘を握りしめ、
私は部屋を後にしたのでした。


・・・やっぱり私、雨はそんなに好きじゃないかもしれない。ｗｗ